アルバム制作日記。その2

ちょっと今回は苦労話を……。

 

大変だったのは、メンバーのスケジュールがなかなか合わないこと。

みんな忙しくて、ライブと練習の日程を合わせるので精一杯でした。

だから、締め切りを先に決めてしまうよりも、じっくりひとりひとりの音をとって、グルーヴや気持ちを納得いくまで合わせる方がいいだろうと思って、

結果的にこんなに長いことかかってしまいました!笑

その日は「最高や!」と思ったテイクが、何度も聞くとずれていたり。

気持ちが焦ったり、感情が入りすぎたり(音が大小したり、ノイズが乗ったりしてしまう)、そういうことがよく分かります。

直しにつぐ直し。

本当に細かい細かい作業やとり直しが続いて、うんざりしそうにもなりました。

 

でも、そういうときに励まされたのは、メンバーの音でした。

メンバーのその当時の気持ちとか、癖が透けて見えてきて、すぐそいつに会いに行きたくなってしまう。もしミスしていたとしても、この音は自分には出せへんなぁと思って面白い。

(ひどかったら録り直すけど。笑)

今のメンバーがいなかったら僕は音楽をやめてしまっていたかもしれない。

少なくとも、CDを作ろうなんて思ってなかっただろう。

そんなことをぼんやり考えます。

すると、なんとなくやる気がもう一度わいてくるのです。

ぜひCDを手に取った方は、そういうメンバーそれぞれの血の通った細部にも耳を傾けてみてください。